廃陸の旅団
一週間の特訓が終わり深い眠りにつく一同。

自動操縦になっている天空挺はいよいよ目的の地に到着しようとしていた。

辺りは暗く、輝く星々の光以外には何も見えない。

ここは正に宇宙のような空間だった。



そんな真っ暗な世界にぽつんと一つ。

どんな星にも負けることのない存在感を示しているモノがある。

どこかの大陸の岩盤を無理矢理剥がして、この空間に持ち込んだような大陸。

未踏惑星である。


天空挺はついに着陸の為に未踏惑星上空を旋回しだした。

眠りについていた一同もようやく目を覚ましﾃﾞｯｷに集まる。


緑や水の一切ない、砂礫の大陸。

凹凸した地面からはまるで生物の侵入を拒むかのように、鋭く突起した岩が飛び出している。

「ふむ…滑走路となる場所はやはり無い。これから着陸するが、かなり機体が揺れるだろう。最悪の場合は解体の恐れもある。各自しっかりと捕まっておけ。」

ハイマンスはそう言うと着陸の準備に入った。


天空挺が斜めに傾き、むき出しになっている岩の歯に向かい一直線に降下していった。

地震の様な大きな揺れが一同を襲う。

天空挺の原が岩にどんどん削り取られていく中、一同は無事に未踏惑星へと到着した。
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