廃陸の旅団
ゲルゴアがいなくなったのを確認するとまずはオスカーが動きだした。

「そんじゃオレ様は五番らしいから、じゃあな。」

そう言って他のメンバーを気にする様子もなくオスカーは五番の門へと入っていく。

「どうやら僕はゲルゴアさんと戦わなければならないようです。皆さん…御武運を祈ります。」

アストンは笑顔でそう言うと、額に流れた汗を拭き取り四番の門へと消えていった。

「それでは私は六番のようですので、行きます。マールちゃん、中で会いましょうね。」

スクアロはマールを心配そうに見たが、マールの元気なガッツポーズを見て安心して自分の門へと入っていった。

「私は七番だ。」

なんてぶっきらぼうな言い方だろうか。

たった一言だけ言ってハイマンスは一番右の門をくぐっていく。
< 477 / 583 >

この作品をシェア

pagetop