廃陸の旅団
闘技場に着くと何人かの軍服の人が新しい仲間となるかもしれない、受験者の様子を見に来ていた。
そこに少し遅れてローザスがやってくる。
「よし来てるな。それでは試験を始めるリリーはまずヒーラーの試験をやるから、ヒーラ-隊のスクルド老師のもとにいって詳しい説明を受けろ。」
「は、はい。」
リリーがスクルドの元へいった時に、カムイとスクルドの目が合った。
カムイは治療のお礼もしないままに退院してしまったので、改めて深くおじぎをした。
「カムイは本来ならニーガル中将がやるのだが彼とは面識があるようなので公正をきすために、こちらのソニア・アスキッド二等兵が受け持ってくれる。二等兵とはいえど腕は確かだ、気を抜いたりするなよ。」
短髪で背の低い青年がローザスに促され、一歩前に出る。
カムイはソニアの元へいくと握手をした。
どうやら軍では初対面では握手をかわすのが礼儀らしいかった。