廃陸の旅団
突起して尖った岩の上に素晴らしいばかりのバランス感覚で立っている人を見てオスカーが言う。
「…ちっ。女かよ戦る気しねぇなおい。」
そう言われると女はクスリと笑い、その岩から飛び降りた。
着地の際にまったく音がしなかった、それほど身軽なのだろう。
「戦いに於いて男も女も関係なかろう。私はアルファス・ローザス。」
オスカーはそう言われると面倒臭そうな素振りをしてみせる。
その様子を見てアルファスが言う。
「貴様からこないのならこちらからいくが?」
アルファスはクナイの様な短剣を取り出して構えた。
「やめとけや。おめぇさんも分かってると思うが、オレ様とおめぇじゃ話にならん。どんな形であれ生まれた命だ無駄にしなさんな。」
オスカーはまた面倒臭そうに頭をかく。
「貴様と私とでは相手にならないのは百も承知。元より私の役目は少しでも長く貴様の足を止めることなのだからな。」
アルファスは構えたクナイを一直線にオスカーに向ける。
オスカーは指先で挟むようにして向かってくる刃を止めた。
「かかったな。」
アルファスはにやりと笑みをこぼすとクナイを手放し距離を取るようにして離れた。
その瞬間クナイは音を立てて爆発した。
「…ちっ。女かよ戦る気しねぇなおい。」
そう言われると女はクスリと笑い、その岩から飛び降りた。
着地の際にまったく音がしなかった、それほど身軽なのだろう。
「戦いに於いて男も女も関係なかろう。私はアルファス・ローザス。」
オスカーはそう言われると面倒臭そうな素振りをしてみせる。
その様子を見てアルファスが言う。
「貴様からこないのならこちらからいくが?」
アルファスはクナイの様な短剣を取り出して構えた。
「やめとけや。おめぇさんも分かってると思うが、オレ様とおめぇじゃ話にならん。どんな形であれ生まれた命だ無駄にしなさんな。」
オスカーはまた面倒臭そうに頭をかく。
「貴様と私とでは相手にならないのは百も承知。元より私の役目は少しでも長く貴様の足を止めることなのだからな。」
アルファスは構えたクナイを一直線にオスカーに向ける。
オスカーは指先で挟むようにして向かってくる刃を止めた。
「かかったな。」
アルファスはにやりと笑みをこぼすとクナイを手放し距離を取るようにして離れた。
その瞬間クナイは音を立てて爆発した。