廃陸の旅団
音叉の社
実の娘であるローザスの反逆を止めるべく動きだしたハイマンスではあったが。
いつも冷静な彼も内心おだやかではなかった。
いくらエターナル・スフィアの影響によって生まれた人間だからといって、ローザスから生まれた彼等を殺す気にはなれなかったのだ。
それでも自分はカルカスを統制する軍の最高指揮官である。
と言い聞かせ歩みを止めたりはしなかった。
ハイマンスの入った空間はスクアロのとは真逆の様子をしている。
だだっ広いただの床に天井はどこまでも果てしなく続いているようだった。
ハイマンスが上を見上げていると室内なのに黒い雲のようなものがあるのに気が付いた。
「ようこそおいでなさいました。お祖父様。」
いきなり現れた細身の人間にいきなりお祖父様と言われては、動揺しないわけがない。
ハイマンスの目にはまだ小さく優しかった頃のローザスの顔が目に浮かんできた。
「…貴様は?」
ハイマンスが聞くと男はすぐに答えた。
「バット・ライラス・ローザス。」
ローザスと口にした瞬間ハイマンスは弓を引いてバットを攻撃した。
高速の弓矢はバットの眉間目がけ真っすぐに飛んでいったが、先ほど見た黒い雲がいきなりバットを包み込んで、矢を防いだ。
いつも冷静な彼も内心おだやかではなかった。
いくらエターナル・スフィアの影響によって生まれた人間だからといって、ローザスから生まれた彼等を殺す気にはなれなかったのだ。
それでも自分はカルカスを統制する軍の最高指揮官である。
と言い聞かせ歩みを止めたりはしなかった。
ハイマンスの入った空間はスクアロのとは真逆の様子をしている。
だだっ広いただの床に天井はどこまでも果てしなく続いているようだった。
ハイマンスが上を見上げていると室内なのに黒い雲のようなものがあるのに気が付いた。
「ようこそおいでなさいました。お祖父様。」
いきなり現れた細身の人間にいきなりお祖父様と言われては、動揺しないわけがない。
ハイマンスの目にはまだ小さく優しかった頃のローザスの顔が目に浮かんできた。
「…貴様は?」
ハイマンスが聞くと男はすぐに答えた。
「バット・ライラス・ローザス。」
ローザスと口にした瞬間ハイマンスは弓を引いてバットを攻撃した。
高速の弓矢はバットの眉間目がけ真っすぐに飛んでいったが、先ほど見た黒い雲がいきなりバットを包み込んで、矢を防いだ。