廃陸の旅団
「ありがとう。オレの可愛いコウモリ達。」
黒い雲の正体は何千羽と集まったコウモリの群れだった。
その群れがハイマンスの放った矢を受け、バットに当たるのを防いだのだった。
「…るな。」
ハイマンスは低い声で言う。
「え?何ですか聞こえませんよ。」
「二度とローザスの名を口にするな!!」
物凄い剣幕と共にまた高速の矢が放たれる。
今度は三本同時だった。
防ぎきれないと悟ったコウモリはバットの胴体に巻き付き羽の形に群がった。
するとバットの翼となり、飛翔して弓矢を回避してしまった。
「ふふふ。親の名前を呼ぶな、とは難しいことを言いますね。ローザス様は私達の母なのですよ。」
またしてもローザスと言ったバットに、矢が放たれた。
一本は真っすぐにバット向けて飛んでいったが、もう一本は途方も無い方向に飛び出した。
バットは自分に向かってきた方の矢を悠々と避ける。
するともう一本の方には強烈な回転が掛けられており、バット目がけてカーブを描いた。
「何!?」
バットは寸前でそれを回避したが、態勢を崩した。
そうハイマンスはそれを見逃すほど甘くはない。
黒い雲の正体は何千羽と集まったコウモリの群れだった。
その群れがハイマンスの放った矢を受け、バットに当たるのを防いだのだった。
「…るな。」
ハイマンスは低い声で言う。
「え?何ですか聞こえませんよ。」
「二度とローザスの名を口にするな!!」
物凄い剣幕と共にまた高速の矢が放たれる。
今度は三本同時だった。
防ぎきれないと悟ったコウモリはバットの胴体に巻き付き羽の形に群がった。
するとバットの翼となり、飛翔して弓矢を回避してしまった。
「ふふふ。親の名前を呼ぶな、とは難しいことを言いますね。ローザス様は私達の母なのですよ。」
またしてもローザスと言ったバットに、矢が放たれた。
一本は真っすぐにバット向けて飛んでいったが、もう一本は途方も無い方向に飛び出した。
バットは自分に向かってきた方の矢を悠々と避ける。
するともう一本の方には強烈な回転が掛けられており、バット目がけてカーブを描いた。
「何!?」
バットは寸前でそれを回避したが、態勢を崩した。
そうハイマンスはそれを見逃すほど甘くはない。