廃陸の旅団
裏切りの親友
マールは懐かしい風景の中を歩き進んでいた。
初めてカムイとそしてリリーと会ったあの炭鉱だ。
「ここってもしかして…もしかしなくてもあそこよね。」
少し歩くとアンダーワームの死骸が転がっていた。
このアンダーワームを退治しに、教会の掃除をさぼってまで来たのだが、どうやら先客がいるようだった。
「もしかしてマザーワームも倒されちゃってるのかな?とんだ無駄足じゃん。」
洞窟の最奥へと着くとマザーワームと少年一人、少女一人が戦っていた。
どうやら苦戦しているようだった。
「何よ。見てらんないわね…『インパルス』」
マールは少年に襲い掛かったマザーワームを殴り飛ばした。
すると景色がどんどん薄れていった。
残されたのはマールとリリーだけだった。
「リリー?リリーなの?」
生きているはずがないと解っていながらも思わずそう聞いてしまう。
リリーは笑顔で答える。
「なんでそんな不思議そうな顔してるのマールちゃん。私リリーだよ。」
そんなはずはない。
リリーが生きているはずなどないのだ。
マールはカムイの手でアンバータワーで倒れていたリリーの亡骸が埋葬されたことを知っているのだから。
初めてカムイとそしてリリーと会ったあの炭鉱だ。
「ここってもしかして…もしかしなくてもあそこよね。」
少し歩くとアンダーワームの死骸が転がっていた。
このアンダーワームを退治しに、教会の掃除をさぼってまで来たのだが、どうやら先客がいるようだった。
「もしかしてマザーワームも倒されちゃってるのかな?とんだ無駄足じゃん。」
洞窟の最奥へと着くとマザーワームと少年一人、少女一人が戦っていた。
どうやら苦戦しているようだった。
「何よ。見てらんないわね…『インパルス』」
マールは少年に襲い掛かったマザーワームを殴り飛ばした。
すると景色がどんどん薄れていった。
残されたのはマールとリリーだけだった。
「リリー?リリーなの?」
生きているはずがないと解っていながらも思わずそう聞いてしまう。
リリーは笑顔で答える。
「なんでそんな不思議そうな顔してるのマールちゃん。私リリーだよ。」
そんなはずはない。
リリーが生きているはずなどないのだ。
マールはカムイの手でアンバータワーで倒れていたリリーの亡骸が埋葬されたことを知っているのだから。