廃陸の旅団
「ちっ…こうなったら仕方ねぇな。」
孔気で出来た鎖が光り輝き、両手へと収束していく。
その光はジンの手の上で剣の形へと変形した。
「そ、その剣は!!」
ニーガルの顔が初めて歪む。
そして幼かった頃、オスカーに弟子入りした時の記憶が鮮明に思い出された。
何もないヤブ畑。
そこで二本の剣を振るう少年が二人いた。
そしてその二人を見守る男が一人。
一方の少年は十二、三才くらいで金髪。
真面目に稽古をしている。
しかしその横でヤブにもたれかかり稽古をさぼるもう一人の更に幼い少年。
「ニーガル!!いちいち……のことなんか気にしてんじゃねぇ!!」
さぼる少年を気にして剣撃がおろそかになったところを、師匠であるオスカーに激されるニーガル。
しかし鮮明な記憶の中、もう一人の少年の名前だけが綺麗さっぱりと抜けていた。
「ニーガルはあと20000本振ったら休んで良いぞ。おい……いつまで寝てやがる、オレ様と立ち稽古だ。」
オスカーがそう言うと、少年は面倒臭そうに立ち上がる。
そしてニーガルはいまだ会得していなかった孔気武具を取り出した。
孔気で出来た鎖が光り輝き、両手へと収束していく。
その光はジンの手の上で剣の形へと変形した。
「そ、その剣は!!」
ニーガルの顔が初めて歪む。
そして幼かった頃、オスカーに弟子入りした時の記憶が鮮明に思い出された。
何もないヤブ畑。
そこで二本の剣を振るう少年が二人いた。
そしてその二人を見守る男が一人。
一方の少年は十二、三才くらいで金髪。
真面目に稽古をしている。
しかしその横でヤブにもたれかかり稽古をさぼるもう一人の更に幼い少年。
「ニーガル!!いちいち……のことなんか気にしてんじゃねぇ!!」
さぼる少年を気にして剣撃がおろそかになったところを、師匠であるオスカーに激されるニーガル。
しかし鮮明な記憶の中、もう一人の少年の名前だけが綺麗さっぱりと抜けていた。
「ニーガルはあと20000本振ったら休んで良いぞ。おい……いつまで寝てやがる、オレ様と立ち稽古だ。」
オスカーがそう言うと、少年は面倒臭そうに立ち上がる。
そしてニーガルはいまだ会得していなかった孔気武具を取り出した。