廃陸の旅団
「黙れと言っている『エクスプロージョン』」

暴走した闘気は炎と化し、ジンの周りで爆発した。

ジンはそれをいとも簡単に避け、後方へと跳んだ。

「らしくないねニーガル。勝てる見込みのない相手に必死で噛み付いている。」

ジンの刄を押し退けたので、ニーガルは態勢を建て直す。

そして純白と漆黒の剣は対剣へと変化した。

「私の誇りのため…死ねジン『双竜総牙』」

目にも止まらぬ速さの斬撃は上下から何度も繰り返し繰り出された。

「ニーガル…『氷空・双竜総牙』」

風の刄はニーガルの太刀を切り裂き、氷の刄は周囲を凍結させた。

凍てついた自らの腕に孔気を流して、ニーガルは腕を治癒した。

「"双剣"には代々。正当後継者にのみ伝授される奥義がある。」

ジンは斜に向かい、両の剣を突き出すようにして構えた。

「これで終わりにしようニーガル『奥義・天雷』」
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