廃陸の旅団
目を見張るような攻防が一旦やむと、ラクトは肩を切らした。
「ふー。なんだろうねこの感じ。まるで二人を相手にしている気分だな。」
真っすぐにカムイを見つめるが、その視線の先にはカムイともう一人の少年の姿が映った。
「悪いけど休ませてやる気はないよ『剣嶺』」
孔気刀を手のひらに圧縮してカムイは一気に間合いを詰めた。
地面から生える幾千もの刄がラクトを襲う。
そのスピードと数の多さにラクトは受け切ることが出来なかった。
続け様に上空から時雨のように刄の雨を降らすカムイ。
避けることすら許さない広範囲への攻撃。
もろに攻撃を受けたラクトの血が辺りに散布する。
「まだ終わりじゃないぜ。」
ラクトに向かって円を描くカムイ。
円からは波状に刄が飛び出し、幾百もの刄に身を貫かれたラクトに追い打ちをかける。
「終わりだラクト『朧』」
今までに繰り出した刄がそれぞれ光を放つ。
そしてカムイが手を握ると、刄は塵のように細かい刄となり辺りに飛び散った。
その光は朧月の様にラクトの影を照らすと、ラクトの血飛沫がカムイの視界を覆い尽くしていった。
「ふー。なんだろうねこの感じ。まるで二人を相手にしている気分だな。」
真っすぐにカムイを見つめるが、その視線の先にはカムイともう一人の少年の姿が映った。
「悪いけど休ませてやる気はないよ『剣嶺』」
孔気刀を手のひらに圧縮してカムイは一気に間合いを詰めた。
地面から生える幾千もの刄がラクトを襲う。
そのスピードと数の多さにラクトは受け切ることが出来なかった。
続け様に上空から時雨のように刄の雨を降らすカムイ。
避けることすら許さない広範囲への攻撃。
もろに攻撃を受けたラクトの血が辺りに散布する。
「まだ終わりじゃないぜ。」
ラクトに向かって円を描くカムイ。
円からは波状に刄が飛び出し、幾百もの刄に身を貫かれたラクトに追い打ちをかける。
「終わりだラクト『朧』」
今までに繰り出した刄がそれぞれ光を放つ。
そしてカムイが手を握ると、刄は塵のように細かい刄となり辺りに飛び散った。
その光は朧月の様にラクトの影を照らすと、ラクトの血飛沫がカムイの視界を覆い尽くしていった。