廃陸の旅団
しばらくしてカムイはようやく立ち上がる。
その足に力は入っていなかった。
「終わったんだ。父さんはやっと静かに眠ることができたんだよ。そうだよね?クラナド。……クラナド?」
そして、さっきまで確かに隣にいたはずのクラナドも姿を消していた。
カムイは真っ青に澄み切った空を見上げる。
「大丈夫だよカムイ。僕も、ずっとずっと傍にいるから。」
小さく聞こえたその声に、カムイは小さく頷いた。
そして緊張の糸が解けたのか、バタリと音を立ててカムイは地面に倒れこむ。
横になると急に右目が焼けるように痛み、その激痛でカムイは意識を失った。