廃陸の旅団
「これでもくらっとけや『黄昏の鎮魂…
「ウガァァアッ。」

天の帝と称されるオスカーの素早い攻撃が届くよりも早く、ローザスはオスカーを吹き飛ばした。

地面に強く打ち付けられたオスカーの身体が力なく倒れる。

「よくもオスカーを『天雷』」

雷を身に纏ったジンの瞬速の斬撃がローザスを襲う。

しかしローザスは荒れ狂う電撃を突き破りジンもろとも吹き飛ばしてしまう。

「ジン!!貴様ぁあっ。」

カムイもローザスに挑むがまるで相手にならない。

カムイの斬撃を受けてもビクともしない。

そして尾を使って軽がるとカムイを吹き飛ばしてしまった。

「今度は僕が…なっ!?」

術を詠唱をすることすらできずにアストンもローザスにより吹き飛ばされた。

力なく倒れた四人。

「皆よくやってくれた。終わりだローザス『イグニッション』」

ハイマンスが術を発動しようとした瞬間。

ローザスが視界から消え、後ろから声がした。

「残念でしたわねお父様。」

その言葉を聞いたハイマンスは遥か上空に打ち上げられ、激しい衝撃をともないながら地面に打ち付けられてしまった。

「さぁ、これでお仕舞いね。死になさい。」

マールに向けて放たれた孔気砲が容赦なく突き進んでいく。
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