廃陸の旅団
砕け散る永遠
ようやく旅団の反撃が始まった。
意を決したハイマンスの呪術がローザスの動きを止め、そしてやっかいだった両翼を切り離すことができたのだ。
しかし、それが旅団優勢の兆しというわけではなかった。
仲間は倒れ、今まともに動けるのはハイマンスとオスカーだけである。
一方でローザスは両翼を切り取られたとはいえ致命傷は負っていなかった。
「マール!!マール返事をしろ!!」
空間を囲う様に積み重なった瓦礫に向かってハイマンスが叫ぶが応答はなかった。
ハイマンスの緊迫した雰囲気を察知したローザスが嘲るように言った。
「ふふ。あんな小娘に頼るようでは"虹神のハイマンス"も墜ちてしまったようですわね。」
挑発するローザスを気に留めずハイマンスが叫び続けていると、何故だか自分の傷が僅かに治癒していくのを感じた。
「今ここにいるものの中で治癒術を扱えるのはただ一人。そうか…」
ハイマンスは息を大きく吸うと、少しの間を置いてからローザスへと向き直した。
その瞳には希望の光が灯っていた。
「さぁ、ここからが廃陸の旅団の本領発揮だよ…ローザス。」
意を決したハイマンスの呪術がローザスの動きを止め、そしてやっかいだった両翼を切り離すことができたのだ。
しかし、それが旅団優勢の兆しというわけではなかった。
仲間は倒れ、今まともに動けるのはハイマンスとオスカーだけである。
一方でローザスは両翼を切り取られたとはいえ致命傷は負っていなかった。
「マール!!マール返事をしろ!!」
空間を囲う様に積み重なった瓦礫に向かってハイマンスが叫ぶが応答はなかった。
ハイマンスの緊迫した雰囲気を察知したローザスが嘲るように言った。
「ふふ。あんな小娘に頼るようでは"虹神のハイマンス"も墜ちてしまったようですわね。」
挑発するローザスを気に留めずハイマンスが叫び続けていると、何故だか自分の傷が僅かに治癒していくのを感じた。
「今ここにいるものの中で治癒術を扱えるのはただ一人。そうか…」
ハイマンスは息を大きく吸うと、少しの間を置いてからローザスへと向き直した。
その瞳には希望の光が灯っていた。
「さぁ、ここからが廃陸の旅団の本領発揮だよ…ローザス。」