廃陸の旅団
冒険の大地へ
二人が案内されたのはローザスの個室だった。
そうとう忙しい暮らしをしているのだろう、資料やら書類、辞書などが床に敷き詰められているかのように散乱している。
ニーガルの部屋とは真反対に生活感溢れた部屋になっていた。
そんな部屋で唯一整頓されている長テーブルからはカリカリというペンのリズムが流れ続けている。
「それにしても二人ともその歳にしてB.A.S.E.に合格するとは驚いたぞ。」
ローザスが少し嬉しそうにそういうとカムイは手を動かしながら少し頭を下げ、リリーは手を止めて恥ずかしそうにしていた。
「はい、終わりました。」
カムイがローザスに書類を渡すと確認の為に目を通していった。
読みおえるとローザスは「よし」と小さく呟き書類をトントンと机に打ち付け整えた。
「リリーは終わったか?」
「あ、はい。」
リリーからも書類を受け取るとまた目を通していく。
「うん、よし。ご苦労だったな二人ともこれで晴れてB.A.S.E.の一員だ。始めは誰かの下について補助をしてもらうことになる。誰が指導するかは追い追い連絡をするとして、とりあえず今日は帰ってゆっくり休むと良い。」
二人が席を立ち部屋を出ようとすると
「ああ、悪いカムイは少し残ってくれるか?」
「――?はい。」
カムイだけが呼び止められた。
そうとう忙しい暮らしをしているのだろう、資料やら書類、辞書などが床に敷き詰められているかのように散乱している。
ニーガルの部屋とは真反対に生活感溢れた部屋になっていた。
そんな部屋で唯一整頓されている長テーブルからはカリカリというペンのリズムが流れ続けている。
「それにしても二人ともその歳にしてB.A.S.E.に合格するとは驚いたぞ。」
ローザスが少し嬉しそうにそういうとカムイは手を動かしながら少し頭を下げ、リリーは手を止めて恥ずかしそうにしていた。
「はい、終わりました。」
カムイがローザスに書類を渡すと確認の為に目を通していった。
読みおえるとローザスは「よし」と小さく呟き書類をトントンと机に打ち付け整えた。
「リリーは終わったか?」
「あ、はい。」
リリーからも書類を受け取るとまた目を通していく。
「うん、よし。ご苦労だったな二人ともこれで晴れてB.A.S.E.の一員だ。始めは誰かの下について補助をしてもらうことになる。誰が指導するかは追い追い連絡をするとして、とりあえず今日は帰ってゆっくり休むと良い。」
二人が席を立ち部屋を出ようとすると
「ああ、悪いカムイは少し残ってくれるか?」
「――?はい。」
カムイだけが呼び止められた。