廃陸の旅団
「お前か?お前がみんなを…貴様ぁぁぁっ!!」
怒りに身をまかせ強引に孔気刀を振り回すカムイだったが、アリオスにかすることすらできない。
「お止めなさい。私とあなたとでは生きている時間軸が違うのです。」
なだめるように言ったアリオスの言葉は余計にカムイを逆上させた。
アリオスは困ったように肩を落とすと更に続けた。
「乗り物を外から見た時と、逆に同じ乗り物の中から外を見た時とで速度の感じ方に違いがあるでしょう?」
アリオスはカムイの斬撃をいとも簡単に避けながらも話し続ける。
「外から見た場合には内側の人を視認するのは困難なのに。内側から外に居る人間を見るとまるでスロー再生のように見える。不思議なものですね。」
そう口を開きながらアリオスはカムイの背後をとる。
そして振り回す腕を掴むと、余った手でカムイの孔気刀に触れ一息。
すると孔気刀はガラスの様に砕け散ると霧の様に消滅した。
「私から見たあなたがたは、乗り物の内側から見た通行人のそれと限りなく等しいのですよ。」
怒りに身をまかせ強引に孔気刀を振り回すカムイだったが、アリオスにかすることすらできない。
「お止めなさい。私とあなたとでは生きている時間軸が違うのです。」
なだめるように言ったアリオスの言葉は余計にカムイを逆上させた。
アリオスは困ったように肩を落とすと更に続けた。
「乗り物を外から見た時と、逆に同じ乗り物の中から外を見た時とで速度の感じ方に違いがあるでしょう?」
アリオスはカムイの斬撃をいとも簡単に避けながらも話し続ける。
「外から見た場合には内側の人を視認するのは困難なのに。内側から外に居る人間を見るとまるでスロー再生のように見える。不思議なものですね。」
そう口を開きながらアリオスはカムイの背後をとる。
そして振り回す腕を掴むと、余った手でカムイの孔気刀に触れ一息。
すると孔気刀はガラスの様に砕け散ると霧の様に消滅した。
「私から見たあなたがたは、乗り物の内側から見た通行人のそれと限りなく等しいのですよ。」