廃陸の旅団

「『七つの骸の上。循環を取り込みし時。ヴァルハラへの道が開かれん。』さぁﾘﾀﾞｸｼｮﾝ･ｽﾌｨｱをその体内に取り込むのです、カムイ･フロストマン。」

アリオスの言葉に操られるようにカムイは手を天にかざした。

すると台座が強くまばゆくカムイだけを照らしていく。

台座の光は粒子のようになり、カムイの身体の中へと浸透していった。

「さて。これでこの世界での私の役目は御免ですね。次はいったいどんな世界やら…ふふ…ふふふふ。」

アリオスがローブをひるがえすと、まるで世界に溶け込むかのように消えてしまった。

尚もﾘﾀﾞｸｼｮﾝ･ｽﾌｨｱを取り込み続けるカムイの身体が、少しずつ透化していった。

そしてﾘﾀﾞｸｼｮﾝ･ｽﾌｨｱを完全にその体内へと取り込んだ瞬間。

台座は天空に向かい強烈な光を放つと、カムイの身体もその光と共に天空へと運ばれていった。