廃陸の旅団
「それでは今から第四回目となる惑星監察プログラムを始める。」

明かりの灯っていない部屋。

わずかな光を発するコンピュータの画面。

膨大な敷地内に七つの席が用意されている。

「さてさて。我らの命が尽きるのが先か…はたまた人間の希望が本物だと証明されるのが先か。」

顔すら見えない暗やみの中そのプログラムは実行されようとしていた。

「大丈夫でしょう、きっと。カムイというデータが我々人間に与えた希望。それは簡単に潰れるような物ではない。私はそう思いますよ?」

画面に映し出される一つの惑星。

地球。

数億の視点がそれを映し出している……
< 582 / 583 >

この作品をシェア

pagetop