廃陸の旅団
洞窟へと歩いている途中に大きな白い壁で囲まれた巨大な敷地が見えた。
「あの防壁の中がセイクリッド・モースじゃよ。今でこそ門番が少ないが、昔は防壁の周りをぐるっと門番が固めていてそれは近寄りがたい場所じゃった。」
そんな話をしている内に目的の洞窟に到着する。
人の数倍はあろう巨大な入り口からは腐敗臭が漂っている。
その奥を覗いた瞬間にカムイは異様な雰囲気を感じた。
それはカムイほどのフォースマスターをもってしても、一歩踏み出すのをためらうほどの異様さだった。
ロディーは近くにあった手頃な大きさの岩に座る。
「わしはここに残る。」
「え、ロディーが案内してくれるんじゃないんですか?」
カムイは最初に会ったその瞬間からあることに気付いていたのだ。
「わしみたいな老いぼれ何の役にもたたんからのぉ。」
ロディーの言葉にカムイは笑う。
「そうですか。ではロディーはここで待っていてください。けどロディー、あなたフォースマスターですね?押さえ切れていない洗練されたフォースが僅かに漏れていますよ。」
そう言って笑うカムイに、ロディーは満足そうに微笑む。
「どうやらわしの見立て以上の様じゃな。さて、アンダーワームは今のところ三体見つかっている。がしかし、一応最奥まで行って欲しい。わしの見立てじゃが恐らくワームの母体がいるはずじゃ。その母体を始末すればおとなしくなるじゃろう。」
二人はロディーからタイマツと洞窟内の途中までの地図をもらった。
「では、行ってきます。」
「ああ……そうそう小僧に隠したフォースを悟られるとはワシも錆びれたものじゃな。任せたぞ。」
二人は頼りない明かりを手に灰暗い洞窟に入っていった。
「あの防壁の中がセイクリッド・モースじゃよ。今でこそ門番が少ないが、昔は防壁の周りをぐるっと門番が固めていてそれは近寄りがたい場所じゃった。」
そんな話をしている内に目的の洞窟に到着する。
人の数倍はあろう巨大な入り口からは腐敗臭が漂っている。
その奥を覗いた瞬間にカムイは異様な雰囲気を感じた。
それはカムイほどのフォースマスターをもってしても、一歩踏み出すのをためらうほどの異様さだった。
ロディーは近くにあった手頃な大きさの岩に座る。
「わしはここに残る。」
「え、ロディーが案内してくれるんじゃないんですか?」
カムイは最初に会ったその瞬間からあることに気付いていたのだ。
「わしみたいな老いぼれ何の役にもたたんからのぉ。」
ロディーの言葉にカムイは笑う。
「そうですか。ではロディーはここで待っていてください。けどロディー、あなたフォースマスターですね?押さえ切れていない洗練されたフォースが僅かに漏れていますよ。」
そう言って笑うカムイに、ロディーは満足そうに微笑む。
「どうやらわしの見立て以上の様じゃな。さて、アンダーワームは今のところ三体見つかっている。がしかし、一応最奥まで行って欲しい。わしの見立てじゃが恐らくワームの母体がいるはずじゃ。その母体を始末すればおとなしくなるじゃろう。」
二人はロディーからタイマツと洞窟内の途中までの地図をもらった。
「では、行ってきます。」
「ああ……そうそう小僧に隠したフォースを悟られるとはワシも錆びれたものじゃな。任せたぞ。」
二人は頼りない明かりを手に灰暗い洞窟に入っていった。