廃陸の旅団
急降下してきたマザー・ワームを身を斜にして躱すカムイ。

マザー・ワームが通り過ぎる瞬間に足を掴むと、剣を持っていない方の腕で弧を描きながら受け流す。

マザー・ワームは身を回転させながら垂直に投げ飛ばされる。

「な、なんだと!?」

カムイは体勢の崩れたマザー・ワームの脇腹を思い切り蹴り上げると、空中で身動きの取れなくなっているマザー・ワームを孔気刀で切り刻んだ。
「ぐ、ぐぁぁぁぁあっ!!」

これにはさすがのマザーワームも耐えられなかったようで、ドスンと音を立てながら地に伏した。

「まだ終わってないわ。マザーの額のスフィアを破壊して。」

少女の言う通りマザーワームを見ると額に緑色に光るスフィアがあった。

「さよならマザー。」

それを破壊するとマザーワームは灰のように塵となって消滅した。






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