廃陸の旅団
「ふぅ。助かったよ。ありがとう。」
カムイが少女の元に歩み寄り手を差し出す。
少女はそれを無視すると、不機嫌そうに言い放つ。
「ありがとうじゃないわよ。見事に足ひっぱってくれちゃって、やってらんないわ。」
少女はマザーワームの攻撃を受けてしまったようで怪我をしていた。
リリーが怪我を治癒しようと手を添えて魔法を唱え始めると、少女はリリーの手を乱暴に払いのける。
「余計なことしないで!!」
少女の態度にリリーは自分に否がないのに申し訳なさそうにしている。
そんな少女の態度にカムイは我慢ができなくなったようだ。
「なっ、さっきからなんなんだその態度は。リリーはお前の怪我を治してくれようとしたのに、そんなのないだろ!!」
そう言ったカムイひ少女はキッと一睨み。
「私を誰だと思ってるの?マール・ポニー様よ。私の治癒術があればこんな傷くらい訳ないのよ。って………あれぇ?」
マールは戦いでかなりのフォースを消費したのだろう貧血で倒れてしまった。
リリーはマールの額に優しく手を置いて治癒をした。