廃陸の旅団
「分かりましたよーだ。マールとカムイが手伝ってくれるからいいもん。行こ行こ。」
マールはカムイとリリーの間に入り腕を組むと歩きだす。
「暗いから気を付けていってらっしゃい。まぁ掃除なんて必要ありませんが……」
「へっ?今なんて?」
マリアは最後の最後に言葉を濁した。
「い、いえ。何でもありませんわ。おーほっほっほ。」
どうしても話を戻されたくないマリアの甲高い笑い声と、話を聞き取れず一応流れ的に笑っておこうか。という一行の笑い声がこの後しばらく礼拝堂にこだました……そうな、そうでもないそうな。