廃陸の旅団
「あの娘ウェイバーか!?ならば私が直接手を下すまでだ。続け!!」

騎士団のリーダーが槍を構えリリーに突進する。

激しく突かれた槍をカムイがなんとか孔気刀で迎撃した。

「あんま調子に乗るなよオッサン。」

「そちらこそ舐めるなよ餓鬼が。」

槍と剣が激しくぶつかりあう。

あまりの激しさに他の兵士達は援護をすることも、間に割って入ることすらもできずただ見つめていた。

「くらえ『亥突』」

カムイ目がけ槍を構えると、ゴォッと激しい風きり音をあげながら、真っすぐに槍を突いた。

「マザーの突進の方が全然速かったぜオッサン『弧月連衝』」

槍を躱すと、孔気刀でそれを弾き飛ばす。

そして地面すれすれにまで姿勢を落とすと、伸び上がる力を利用して、空高く蹴りあげた。

「なに!?」

「終わりだぜオッサン。」

カムイが止めの一撃を放とうとした瞬間。

「逃げてぇぇえっ!!」

リリーの悲痛な叫び声と共に、神木が身動きのとれない2人へと倒れた。
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