神様に背いた二人
「あー。うん。」


「それって、生まれつき??」

「そーだよ。右と左、色が違うから小さい頃はイヤだったよー。」


「キレイじゃん。」


「今は好きだけどね。」


「オレもリコの瞳、好きだな…。」


そう言うと、熱い眼差しでアタシを見つめるマリオ。

アタシと言うより、アタシの瞳を……。


アタシは、


「アッアリガト。もう寝るね。」


そう言ってマリオの眼差しを遮るように目をつぶった。


そしてアタシ達は、抱き合うようにして眠りについた。
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