神様に背いた二人
午後の講義も全く耳に入らず。


終わると、カンナが出て来るのを待った。


待ち伏せしていると、またもや、カンナとトーマが二人で手を繋いで歩いて来た。


こっちに気付く二人。


困惑気味のカンナ。


トーマはアタシのコトなんて無視して歩いて行こうとするが、カンナは……、


「待って、トーマ。いつかはリコに話さなきゃいけないから。」


トーマは渋々、


「分かった。じゃぁ、車の中で待ってるから。」


そう言って立ち去った。

カンナは真っ直ぐアタシを見ると、


「リコ。私、いつもリコと一緒にいるトーマ君のコトが好きになったの。色々、彼氏のコトとか相談してたらますます好きになって。そしたら、トーマ君も同じ気持ちだって言ってくれて…。」



「だからって、親友の彼氏取るわけ!?」
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