神様に背いた二人
「リコー。もしかして…」


「何よ?」


「オレに逢いに行こうとしてた??」


…………図星。


思わず顔が赤くなる。


「違うもん!やけ酒しに行こうとしてただけ!」


「なら、今日もオレが連れていってやるよ。」


「………うん。」


そのつもりで出てきたから、嬉しい。


マリオはアタシを昨日とは違うお店に連れて行った。

普通のバーといった感じ。

でも、やっぱりココでも顔が広い。


色んな人が話しかけてきて、なかなか席までたどり着けない。


すると、


「おー。マリオ。」


「おっ??ヤス。お前も今日ココか。」


「リコちゃんも。昨日ぶり。」


「あ、どうも。」


この人。 ヤスさんとは、昨日も一緒に飲んだ。


NO.1ホストらしい。


アタシは、


「ヤスさん。今日、お店は??」


「今日は休みだよ。」


「へー。そうなんだ。」


アタシ達は三人で飲み始めた。

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