神様に背いた二人
「でも、マリオに彼女が出来たなんて嬉しいよ。コイツ、もう二年もいなかったから。一生出来ないかと思ってた。」



「二年も!?マリオ、モテるでしょー?」


マリオを見ると、


「そんなオレの女になれたんだから、光栄に思えよ。」


"ムカツク!!"



でも。ま、いっかな。


確かに優越感あるし。


何よりマリオといると、哀しい現実から逃れられる。

それに、気になる存在でもあるし。


そして、アタシ達はアドを交換した。


これで、いつでもマリオに逢える。


アタシはこれから、学校に行く度に、きっと、死にたくなるだろう。


そんな時、マリオの声が聞けたら…。


今日も楽しく飲めた。


頭の片隅では、今日起こった出来事が絶えず残っていたが、色んな人が乱入してきた飲み会。


スゴくスゴく、楽しかった。


アタシの知らない世界ばかりで…。


やっぱり、この人といるのは楽しい。



そして、アタシとマリオの間にあり得ないコトが起こる。
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