神様に背いた二人
強引な手。


「何処に行くの!?アタシ、イヤだって言ってるんだけど!」


「まぁまぁ。フラれた時はいい男と飲むのが一番!」


"いい男!?"



改めてマリオの顔を見る。

グレーの髪はきちんとセットされている。


長いまつ毛に茶色い透き通るような瞳。


凄く綺麗な顔立ちをしている。


身長も高い。


街行く人達の注目も浴びている。


"確かにいい男。でも、性格がこれじゃね…。"



スーツも高そうなの着てるなぁ…。



"こりゃ、ホストだな…。"


"ああ、そうか。傷心にくれるアタシを獲物として店に連れて行くんだ。どーしよー。ぼったくられるー。"
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