神様に背いた二人
そう。


アタシの目に飛び込んで来たのは、女の子達にぎゅうぎゅうにされながら歩いて来るマリオ。


うどんを食べる手が止まる。


トーマとカンナも視野から消えた。



アタシはこっちに来るマリオだけを見ていた。


「あー!!いたいた!リコー!!!!」



マリオがこっちに手を振っている。


自然と手を振っているアタシ。


そして、アタシのトコまで駆けてくると、


「美味しそー。うどん食ってんの??んじゃ、オレも。」


平然と言うマリオ。


さっきまで騒いでた女の子達は、止まっている。


当然、みんな、アタシを見ている。


視線が痛い…。


"みんな、マリオのコト知ってんだぁ…。"


うどんを頼みに行くマリオ。


「……何アノコ…。」


「…誰?……」


「…マリオの何なの?」


ヒソヒソと、アタシとマリオの関係を探ってる。

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