神様に背いた二人
「リコ。やっぱり別に住んだ方がよくないか??せめて、オレだけでも。」


「どーして??」


それだけはイヤだ!


せめて少しでもマリオの側にいたい。


妹の特権だから…。


妹に出来るのはその位だから。


「オレが一緒に住んでて、リコは、迷惑じゃないか??だって…ほら…。その……してしまったし。」


ドキッ!


「え……と。あー。大丈夫。そのコトなら、昨日忘れたから!」


ウソ…。忘れるわけないよ。


「そっか。ゴメンな。こんなコトになるなんて思ってやかったから。」


「気遣ってくれてアリガト。でも、マリオが提案したように、家族はいつも一緒がいいからさっ。」


「そっか。わかった。じゃぁ、この前までのコトは二人だけの秘密な!」


「うん!」



"二人だけの秘密"


なんだか甘酸っぱくていい響き。


アタシとマリオは同じモノを共有している。


それに、考え方によっちゃ、毎日マリオと一緒にいれるんだ。


楽しみでもあるかな…??
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