神様に背いた二人
アタシがマリオに見とれてると、


「リーコ。そういう瞳でお兄ちゃんを見ないっ!襲いたくなるだろー。」


「えっ…。」


「ジョーダンだよ。母さんは??」


「あっ、二階にいるよ。マリオの部屋になるトコを片付けしてるみたい。」


「そっか。リコの部屋も二階なの??」


「うん。そーだよ。」


「ふーん…。」


"何、そのふーんって…。"


「そう言えば、パパは??」


「ああ、引っ越し屋さんと来るみたいだよ。」


「そうなんだ。」



"マリオ…。マリオはもうアタシとのコト、吹っ切れたの??アタシは…まだ引きずってるよ…。"



「リコ、父さん来る前に着替えて来たら??」


「あっ。そだよね。マリオは、お茶でも飲んでて。」


アタシはそう言うと、部屋へと戻った。

< 64 / 74 >

この作品をシェア

pagetop