神様に背いた二人
部屋へ戻ると着替えもさて置き、ソファに座ってドキドキしていた。


久しぶりに逢ったマリオ…。


相変わらず、カッコよかった。


アタシなんて、こんな格好で…。


恥ずかしい!!


ノーメイクだし。


でも、マリオはこんなアタシをカワイイって言ってくれた。


熱い眼差しだったかどうかはわからない。


もう、アタシに対してはあんな熱い眼差しはしないかもしれない。


だって、アタシは妹…。

でも、やっぱりマリオに逢うとホッとする。


今日から毎日マリオに逢える。


マリオがいる。


パパとママは、マリオの裏の仕事知らない…。


知ってるのは、アタシだけ。


なんか嬉しいな。


二人だけの秘密…。


もう、肌を重ねるコトはないケド、マリオをいつでも感じてられる…。


考え事をしていると、大きなトラックが止まる音がした。



"引っ越し屋さんが来たんだ!"


アタシは素早く着替え、簡単にメークを済ませると、下へと降りて行った。
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