神様に背いた二人
アタシが出掛けようとすると、ちょうどマリオも出掛けるトコだった。


なんか気まずい…。


「リコ。飲みに行くのか??」

「う、うん。ちょっとね…。マリオは??」


「仕事。」


仕事…。


また、女と寝るんだろうか…。


アタシと付き合ってた時は、他の女とエッチしないでいてくれた。


でも、もう付き合ってないんだもんね。


アタシは女じゃなくて、妹…。


なんか、胸が痛い。


マリオは、さっきのコトは気にしてない様子。


それはそれで、悔しいな…。


「じゃあね、お兄ちゃん。お兄ちゃんも遅くならないよーに。」


「はいはい。」

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