虹色サイダー
「甘え……って別に」
「重要だよ」
雪は積もってなくても、冬の景色は白っぽく見えるから不思議だ。
「うんと甘えて、うんと甘えさせたらいい。それでイーブンなんだから。片方しか出来ない男なんかに惚れるなよ?」
「お兄ちゃんみたいな?」
「そうそう俺って甘えん坊だからー……って何でやねん!」
「わー、まさかのノリツッコミですよ」
ようやく声を上げて笑ってくれる。
人は皆俺のことを妹溺愛症とからかうけど、これほどたくさんいる人類の中で、限りなく近しい家族なのだ。
同じ父と母の遺伝子の掛け合わせで産まれた妹、大切に思わないわけがない。
「重要だよ」
雪は積もってなくても、冬の景色は白っぽく見えるから不思議だ。
「うんと甘えて、うんと甘えさせたらいい。それでイーブンなんだから。片方しか出来ない男なんかに惚れるなよ?」
「お兄ちゃんみたいな?」
「そうそう俺って甘えん坊だからー……って何でやねん!」
「わー、まさかのノリツッコミですよ」
ようやく声を上げて笑ってくれる。
人は皆俺のことを妹溺愛症とからかうけど、これほどたくさんいる人類の中で、限りなく近しい家族なのだ。
同じ父と母の遺伝子の掛け合わせで産まれた妹、大切に思わないわけがない。