虹色サイダー
どうしてこうも衝動に駆られるのか。
腕を抑え、脅えさせ、そこまでする必要がどこにある。
足音が聞こえると同時に、その手を解放し、呆然とする思李の顎を拭った。
言われなくてもわかる、儂を非難し、軽蔑する瞳。
この女は絶対に儂になびこうとはしない。
「虎、準備出来たよ、ってわっ、ここにいた」
対してこの兄は何事にも柔軟だ。
悪い奴ではない、それは直感が教えてくれる。
「すまぬな、ダイ」
それは労いと、妹への行動に。
先を歩く背中に密かに謝罪の意を返す。
腕を抑え、脅えさせ、そこまでする必要がどこにある。
足音が聞こえると同時に、その手を解放し、呆然とする思李の顎を拭った。
言われなくてもわかる、儂を非難し、軽蔑する瞳。
この女は絶対に儂になびこうとはしない。
「虎、準備出来たよ、ってわっ、ここにいた」
対してこの兄は何事にも柔軟だ。
悪い奴ではない、それは直感が教えてくれる。
「すまぬな、ダイ」
それは労いと、妹への行動に。
先を歩く背中に密かに謝罪の意を返す。