虹色サイダー
「何をにやついている」
素直に顔に出ていたのか、眉を寄せた虎に怒られてしまった。
これはますます遊び心が疼く。
「なんでもないけど。でもさ、本当に気づいたらここにいたの? なんかしたりしなかった?」
スピリタスにめんどくさいので台所で調合してきたものを注ぎ、マドラーでかき混ぜる。
「目が覚めたら目の前にあれがいた」
ちゃんと思李って呼んであげようよ、と思いながらだいぶ適当なカクテル『カミカゼ』を虎の前に置いた。
ウォッカじゃなくてスピリタスだし、コアントローは製菓用にあったけど、ライムジュースの代わりにすだちだし、というかシェーカー使ってないし。
これを君にちなんで『ブシドー』と名付けよう。
「そっか。じゃあ原因は思李の方にあるのかな」
ちょうど焼酎が空になっていたので出された『ブシドー』を手にした虎の眉がぴくりと動く。
素直に顔に出ていたのか、眉を寄せた虎に怒られてしまった。
これはますます遊び心が疼く。
「なんでもないけど。でもさ、本当に気づいたらここにいたの? なんかしたりしなかった?」
スピリタスにめんどくさいので台所で調合してきたものを注ぎ、マドラーでかき混ぜる。
「目が覚めたら目の前にあれがいた」
ちゃんと思李って呼んであげようよ、と思いながらだいぶ適当なカクテル『カミカゼ』を虎の前に置いた。
ウォッカじゃなくてスピリタスだし、コアントローは製菓用にあったけど、ライムジュースの代わりにすだちだし、というかシェーカー使ってないし。
これを君にちなんで『ブシドー』と名付けよう。
「そっか。じゃあ原因は思李の方にあるのかな」
ちょうど焼酎が空になっていたので出された『ブシドー』を手にした虎の眉がぴくりと動く。