虹色サイダー
ほっと一息つきつつ、先に湯船に入ることにする。


湯船の中から、虎にはシャワーの使い方からどれがどの石鹸かを教えていく。


それも物覚えがいいのか大して苦労することもなく終わってしまう。


ただちょっと戸惑う姿が見れたのは新鮮。


いやいや素直な反応っていいよね。



シャンプーを流す姿に俺の下心が思わず反応しそうになったのは内緒……ってだから俺は違うっての。


でも湯船に浸かって何気なく眺めてたけど、今どきの女の子にないぐらい所作が綺麗なんだよなぁ。


男らしさはあるんだけどさ、指の先までが全て芸術作品って感じ。



そう思えてくると、左肩の傷だって、新たに発見した太ももの傷だって、ひとつの装飾として見えてくる。


この男を際立たせる為の。



まあ何ってやっぱこれと結婚したら大変そうだけどね……でかけりゃいいってもんじゃないし。


ああでもこんだけ美人だったらそんなのどうでもいいのかもな。



気がつけばいつの間にか虎と向き合っていた。



ってだーかーらー。



そういう文章になると違う意味含むっしょ?


どんなに美人さんでも男とヤる気は起きないよなぁ。


第一コイツとなら絶対俺が受けだし、ヤダ。


 
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