続☆大好きなキミは芸能人!?
「あああ…」



気弱そうな男はヒィィと
叫びながら店長を呼びに行く。



さすがの楓ちゃんも
恐れてるんじゃないかなと思い楓ちゃんの方を
見ると何食わぬ顔で
接客をしている。


…しばらくして
気弱な男が店長らしき
男を連れてきた。


「アンタがこの店の店長?あそこの従業員がいちいちあたしに突っ掛かってくるんだけど-」


紗耶香もね
そう心の中で呟いて
店長にごめんなさいと
口パクする。


「おい楓!!ちょっと来なさい!!!」


「なによぉ~」


接客途中だった
楓ちゃんが渋々
あたし達のところに来る


「ちゃんとこちらのお客様に謝りなさい」


さすが店長!!

しっかりしてる-♪


「やだぁ~」


「こら!ごめんなさい、ウチの娘が…」



………は?
今なんて言った?


ウチの娘?
ウチノムスメ?
うちのむすめぇぇ~!!!?

紗耶香は
口をパクパクさせている


「楓ちゃん……」


「そぉよ、この人が
あたしのお父さんよ」



楓ちゃんが
顔色を変えずに答える


「アンタ喫茶店のオ-ナ-の娘なの?」


「別に関係ないじゃない誰の娘であろうが」


楓ちゃんの隣で
店長はとても複雑な顔をしていた。
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