続☆大好きなキミは芸能人!?
「なかなかのお部屋ですね」


「あ…ど-も……」


「え-、高橋さんは?」


「翔平なら仕事です」


「あ、そうですか。では早速始めたいと思います」


リビングのテ-ブルに
たくさんの白紙を広げる


「え-、では私が言った質問に答えて下さいね」


「は、はい……」


緊張の面持ちで
ひたすら記者を見る


「もっと肩の力を抜いて下さい、」


あたしは強張っている
肩の力を少し抜く。



「大丈夫です、顔も名前もだしませんから」


「本当ですか?」


あくまでも
疑ってかかるあたしに
記者は小さく笑う。


「私を信じて下さいよ」


「…………はい」



こうしてあたしの
取材が始まった。


始めは出会いとか
告白した場所、
初キスの言葉とか
恋愛に関するもの
だったけどだんだん
あたし自身への質問に
なっていった。



「翔平くんのどこが好きですか?」


「すべてです」


もちろん本音。


「…じゃあ翔平君の仕事についてはどう思う?」



「頑張ってほしいです」


「……じゃあ高校での
翔平君はどんな感じだった?」



「得に普通でした。」


「そうですか…それではこれで取材は終了とさせていただきます。ありがとうございました。」


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