ケンカの果てに
『おう。おまえら!!』

声をかけたのは、ドラ高の鬼と言われている二年の鬼頭さんだ


『鬼頭さん!!鳴京に殴り込みっすか?』
カッズィが聞いた


『あぁ。三年の先輩がもう行ったよ。だが、鷲尾さんがまだ動いていない。』


おれは早く行きたかった
『頭を決めてる途中だから、鷲尾さん動いてないんすか?早くやり返しましょうよ!!』


『たぶん明日の朝動くんだろう。いまは佐池さんの所に行ってるはずだ』


行きたかった
でも、いつも面倒みてもらってる鷲尾さんが動かないかぎり動けない

なぜか、自分に腹が立った

おれらは、明日早朝に駅集まる約束をして帰ったんだ


夜、おれのケータイが鳴った
下っぱからだった
『どうした?小川』


『大変っす!!和人くんが!!!和人くんがやられたっす!!』


『カッズィは大丈夫なのか!?どこの奴らがやった!?』
おれは焦った
カッズィがやられるなんて・・・


『祐一くん!!やったのは鳴京のヤツ等っす!!和人くんは南病院っす!!』


『いま、行く。』


おれは走った
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