マンガとアニメの話

「グイン・サーガ」のすごいところは、
作者が「あらゆるレベルの人間を書き
分けているところ」だと思ってます。

まずは山賊や盗賊や海賊など、ならず
もの・無法者の類。これをとりあえず
最低レベルとすると、

次は「庶民」レベル。庶民も書いて
ますよね。ゴダロ一家とか。

次に「戦士・英雄レベル」。この作者
は英雄たちを書き、その戦いもカッコ
よく書けます。

次に「貴族・王族」のレベル。王宮
生活や国際政治も書いてます。

次に「魔道レベル」。世界を裏から
操る魔道師や妖魔も書いてます。

最後に「宇宙レベル」。「グイン・
サーガ」には宇宙船も出てきますし、
そもそも主人公のグインは宇宙人と
いう説が濃厚です。

３千年を生きている、魔道師の頂点
アグリッパの視野は、作中の惑星上に
とどまっていないので、彼も宇宙
レベルに数えていいでしょうし、

アメリカのホラー小説「クトゥルー
神話」の奴らのような宇宙的な神々も
出てきます。栗本先生はクトゥルー
好きなもので。

こういう主に６つのレベルの人間その
他を書き分ける筆力がある天才だった
のですよ、先生は！　改めて、お亡く
なりになったのが惜しいような気が
してきました。