マンガとアニメの話
超能力バトル漫画「サイレン」は、
はじめは読んだり読まなかったりしてた
んだけど、途中から非常に気に入って
きた。

いや、これ話がよくできてるよ!
未来と現在を行ったり来たり、放って
おくと確実に近ううちに世界は破滅! 

というあたりはRPG「クロノトリガー」
と同じなんだが、面白いねえ。

この「時間の中を行ったり来たり」と
いう基本設定には、独特の面白さが
ある。

人間を制約する最大のもののひとつは
「時間」だけど、それを超えることで
存在としての次元を上昇して自由を
得たような感じ、というか。

「時間空間を自由に移動できる」

のが真の自由だからねえ。現代は
(お金さえあれば)飛行機で相当自由
に空間は移動できるし、

テレビやインターネットなどで情報が
世界を駆け巡っているから、ひとつの村
に一生いて農業していた昔の人などは、

いまの目から見るともう不自由この上
ない閉ざされた存在のように思えるけど、

もし時間を自由に移動できるようになっ
た未来の人が現代の人を見たら、やっ
ぱり不自由この上ない存在のように見え
るのかもしれない。

ケータイ、インターネット以前の人と、
以後の人のような感じで。

もちろん「サイレン」の時間移動は
めちゃくちゃ制限あるし、戦ったりしな
ければならないんで罰ゲームに近いけど、

「時間を移動しながら、世界を救うため
に冒険する」という設定自体に妙にロマ
ンをかきたてられるものがある。ような
気がしますね。










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