マンガとアニメの話
国道とはいえ山の中、しかも夜ですから、
車もあまり通りません。僕は

「うっわ・・やだな」

と、案内板が示す右の方を見ないように
して、自転車を押して通り過ぎましたが、

僕はそれ以来、今までずっと、それを
「九尾の狐の殺生石の破片」だと思って
いました。

それでせっかく「白面のそばを通ったぜ」

と思っていたのですが、これを書くため
にネットで調べてみると、狐とはまったく
無関係のもので、

妊娠したまま殺された女の霊が石に乗り
移って泣いていたとされるものだそう
です、残念!

ただ、そのときは白面のものだと思って
ましたから、その後、山中なのに突然
「ユースホステル」(宿の一種)が
目の前に現れて、一泊するようになった
とき、

これ、起きたら葉っぱの中にいるんじゃ
ないだろうな? と半ば本気で、狐に
だまされることを恐れてました。

しかし起きると、宿の人が朝のうちに
自転車のパンクを直してくれており、

ああ、親切な狐もいるもんだな、と
感謝して(笑)山を降りた覚えがあり
ます。




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