voice【完結】
赤城さんが私の両肩を優しくつかんで抱き上げようとする。


その触れたときにまた電気が走った。

「あっ…」

え、と間口さんの声が聞こえた。


私もあれ、と思った。

私、今どんな声だした?


思わず赤城さんの顔を覗き込む。


赤城さんの顔は真っ赤だ。


「あ、いやいや、あの、忘れて、下さいっ」

抱きかかえた腕を離そうとしたが赤城さんはそれを離さない。


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