空 ~この思い貴方に届け~
私はそう思って、フェンスを乗り越えようとした。

でも、

「天音!!」

「美空・・・」

「何してんの!!こっちきなよ!!危ないよ!!」

「美空・・・今までありがとね?」

「なにゆってんのよ!!」

「翼がいなきゃ意味ないの!!」

「天音・・・」

「私は、もう一人なの!!お母さんもお父さんも大切な恋人まで失ったの!!私は一人なの!!死にたいの!!何で死なせてくれないの!!」

「そんなの当たり前じゃん!!友達だから・・・親友だからに決まってるじゃん!!」

「じゃあほっといてよ!!」

「ほっとけないよ!!渡したいものがあるの!!翼君からのプレゼント!!」

「え・・・?」

「ねえ、戻ってきて?お願い・・・。翼君いなくなったのに、天音までいなくなったら私どうしたらいいの?」

「美空・・・美空!!」

私は美空のところまでいった。

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