空 ~この思い貴方に届け~
そこには、頭から血を流して倒れている父の姿があった。

周りには、お皿の破片が飛び散っていた。

「おか・・・さん?」

「気にしなくていいの。あの人が悪いんだから。」

「お母さんが・・・殺したの?」

「えぇ・・・。別にどうでもいいでしょ?ほんとの父親じゃないんだから。」

オカアサンガオトウサンヲコロシタ。

「お母さんってそうゆう人だったんだ・・・。」

《バン!!ガシャン!!》

私は家を飛び出した。

行き先は決まってる。

親は知らない、翼の家。
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