メイドのお仕事
写真のこと…知らない?
「どういう意味だよ…、俺は別れねぇぞ!!」
意味分かんねぇし…俺は決めてんだ。
あいつになんか、美優になんか負けねぇって決めてんだよ。
「ごめん利琥、もう…こうするしかないの」
「ふざけんな、理由ぐらい言えよ!!」
俺は苛立ちを抑えきれず、葉凪を壁に押し付けた。
「…っ!!」
「言えよ」
「利琥を守る為なの、お願い別れて!」
俺を守る、だと?…ふざけんじゃねぇよ。
「無理。美優に何か言われたんだろ?答えろよ」
「……」
葉凪は黙ったまま、頭を下げる。
そのまま逃げるように去っていった。
「何なんだよ…まじ」
怒りが込み上げてきて壁を叩いた。
葉凪は俺の事、信じてくれると思ったのに。
結局俺の勘違いだったってわけか。
葉凪は、俺の事なんて信用してなかったってことか…。
……畜生。