メイドのお仕事

利琥は私の腰に手を回し、引き寄せた。


「きゃっ…ちょ…利琥!?」



潤たちは呆然と私たちを見てる。



「分かんねぇなら教えてやるよ…身体で、な?」


待って待って…こんな公衆の面前で!


「…、ちょっ…!」


男の子は力が強い。

私がどんなに頑張ったって意味ない事ぐらい分かってる。


でも、さすがに恥ずかしい。



「利琥…やめてっ」


「お前が悪いんだ…こいつらを挑発するから」



「違っ…そんなつもりじゃ」

利琥の顔がどんどん近付いてくる。


「ほら、言ってみろ。欲しいんだろ?俺のここが」




そう言って自分の唇を指差す。

うっ…。



「やだ…恥ずかしいって…」




「大丈夫だよ、俺が好きなんだろ?」

こんな時だけ優しくする利琥。

そうだよ、好きだよ。


「おいで」

その言葉に頭が真っ白になった私は。



自分からキスをしていた。

利琥は私の頭を支えて、優しく応えてくれた。



みんなの前でこんな事するなんて…、私も相当やばいよね。


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