メイドのお仕事
◆利琥◆


「ねぇ、葉凪どうする?」

このまま放っておくわけにはいかねぇからな。



「俺ん家、連れてくか?」



「何言ってんだ利琥!お前…絶対理性持たねぇだろ!!」


「当たり前だろっ!!」

好きな女と二人っきりで襲わないわけねぇだろ。


「そんな自信満々に言うなよ…」


「冗談だよ、半分は。俺だって葉凪を大切にしたいし」



まぁ、俺も好きな女泣かすような事しねぇし。



「じゃあ任せる、俺らは帰るから」

「あぁ」





俺ん家は超豪邸。

親父が社長でバリバリ稼いでるから。


「お帰りなさいませ、お坊ちゃ……女!!?」


「こら!!お坊ちゃまに何をおっしゃる!!」

「あ、申し訳御座いません!」



俺が女連れ込むのって初めてだし…当然の反応か。

「おかえりー、あら…可愛い女の子じゃない」


俺のお袋。モデルをやってる。



「あぁ、まぁな…仕事は?」


「今日はお休みっ」



「そっか、じゃあこいつ部屋連れてくわ」

「襲っちゃ駄目よっ」


そんな風に見えるか、侵害だな。

俺の部屋は二階、高級なカーペットが敷かれた階段を上がる。


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