メイドのお仕事
部屋に入りでかいベッドに葉凪を寝かせる。
「……ん、利琥…」
―――ビクッ!
俺の心臓が飛び跳ねる。
「は、はい!!?」
「んん…っ」
葉凪はニコニコ微笑みながら寝返りをうった。
そして聞こえる、可愛い寝息。
あ、寝言?
ホッとした俺は、ベッドのすぐ傍に座った。
暇だなぁ…。
さらさらとした葉凪の髪を撫でる。
「ん……っあ」
何か、色っぽい声出してる。
どんな夢見てんだよ。
「ぁ…陸ぅ…」
え…まさか俺と……。
―――ドキ、ドキ。
駄目だ、理性持たねぇ。
俺は急いで部屋を出る。
「危ねぇ…」
数分、部屋の前にいて、落ち着いてから部屋に戻った。
葉凪はもう、寝言を言ってなかった。
代わりに。
「ん…っ」
目を覚ました。
「お、起きたか」
「頭ぼーっとす…、る」
そう言って目を見開く葉凪。
「どうした?」
「何で利琥がいんの!?」
「何でって、ここ俺ん家だから」
当たり前じゃん?
「り、利琥の家!?」
「うん、そんな事より、何ともないか?身体…」
めちゃめちゃ心配なんですけど。
「うん平気…ありがとう」