メイドのお仕事

「ちょ、ちょっと待って」


葉凪は身構えて、小さな抵抗をする。



「俺もう待つの限界なんだけど」

細すぎる手首を掴んでキスを落とせば、葉凪の動きは完全にストップする。



「や、待ってってば」


それでも俺はやめない。

つかいい加減、キスくらい黙ってされてろ。


「待てるか。やっと手に入ったんだ…嬉しくて我慢出来ない」




そう耳元で囁いてやると、顔を真っ赤にした葉凪が熱っぽい目で俺を見る。



そうやって誘うから、俺の理性がもたないんだろうが。


「利琥……大好き」



やっと繋がった、俺たちの気持ち。

もう一生…手放さねぇから。






「あ」


そういえば。



「え、?」

「美優たち…どうするか」


あいつらだけは許すわけにいかねぇからな。



「復讐…しちゃうとか!なーんて…」

やっぱり葉凪、俺と意見ピッタリだな。


「あぁ、そうだな」



やっぱ復讐……か、いいな。



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